あるいは、ネタでいっぱいの子育て

パパ目線の子育てブログ 2015年生まれの娘で、現在1人っ子です。

ことわざ発生の瞬間に立ち会いたい。[死んだ河童の目]

最近はちょくちょくブログのアクセスも増えてきてうれしい限りです。

さて、タイムマシンがあれば何をしたいですか?というありきたりな質問がありますが、僕ならことわざ発生の瞬間に立ち合いたいと思います。

ことわざって、ある出来事が起こって誕生するタイプのことわざもあるので、ある意味その瞬間、歴史が動くわけです。

そんな歴史的瞬間を是非この目で見てみたいなと思います。

1.筆も選ばないが、手段も選ばない弘法大師

「弘法も筆の誤り」っていう言葉ありますよね。知っている方も多いかと思いますが、あれって、実際に起こった逸話がもとになっているらしいです。(とくにソースとかはありませんが)

真言宗の開祖、空海またの呼び名を弘法大師といいますが、彼は書の名人ということで有名でした。

ある時、えらいおっちゃんが、門に掲げる応天門という文字を書いてくれと弘法大師に頼みます。

弘法大師もノリノリになって文字を書くわけですが、門に掲げた後、ある間違いに気づきます。

「応」の字に点が一つ足りなかったのです。

そこで弘法大師は、下から筆を投げつけて点を足すんですが、まさにその瞬間、その瞬間に立ち会いたい。

弘法大師をめちゃめちゃいじりたいなぁと思うわけです。

僕「え? 何してるんですか」

弘法大師「あっ、いや、その、筆を投げつけようと思って」

僕「え?まさか、字をまちがえたんじゃあ……」

弘法大師「いやいやいやいや、ちゃうちゃう、絶対ちゃう。それだけはないわ。それはない。だって俺やで。嵯峨ちゃんとか、はやなりっちと一緒で三筆とか言われてる俺やで。そんなん間違えるはずがない。ほら、あれ、アクション・ペインティングとかあるやん。なんか筆とか投げつけるアートみたいなやつあるやん。あれ、あれ目指してんねん」

僕「なんで急に関西弁になってるんですか」

弘法大師「ちょっとさっきから何なの。急に話しかけてきてさ。これ以上邪魔するんだったら、営業妨害で訴えるよ。俺は筆も選ばんけど、手段も選ばんよ」

この後、弘法大師はなんでも気をつけるようになると思います。

コンビニでもお札の枚数を二回くらい数えたり。

2.虎穴に入った人の勇気も台無しに

虎穴に入らずんば虎児を得ずということわざがありますよね。

あれは事実かどうかは分からないけど、もし事実なら、虎穴に入って命からがら虎穴から出てきた瞬間、その瞬間にタイムスリップしたいと思います。

絶対そいつ叫ぶもん。虎穴に入らずんば虎児を得ず!!!ってめっちゃ大きい声で。

絶対前の日の夜とか、お風呂で考えてるもん。その台詞を言ったろって。出てきたらめっちゃ大声で言ったろって。

だから是非、その勇敢な彼に嫌味を言いたい。

僕「ああそれが虎児。すごいですね。でもそれってなんか意味があるんですか。なんかめっちゃ背中からどくどく血が出てますけど。虎児って別にみんな見たいってさほど思ってないし。ていうか可哀そうだと思いませんか。虎が。あなたの親が」

その後、勇敢な彼は動物や自分の親にとてもやさしくなるかもしれません。

3.河童が川に流された時の切ない気持ち

河童の川流れっていう言葉がありますが、河童が流された瞬間に立ち会うとこんな感じになります。

僕「はじめまして、河童さん。ところでなんかめっちゃ流されてますけど。」

河童「あぁ、そうですよね……。めっちゃ流されてますよね……。僕としてもびっくりです、ホントに。普段、泳ぎがうまい奴って評判なので、久し振りに泳いでみたら、全然だめで。ホントびっくりです。なんででしょう。初めは頑張るんだけど、なんか息継ぎがうまくいかないというか。いっぱい空気を吸いこもうとするんですが、かえって水を飲んじゃってむせちゃうんですね。はは。めっちゃ流されてますよね河童やのに。ホント、死にたい。」

その瞬間の河童の目といったらもう、表現する言葉が見つからない。淀んで焦点のあっていない瞳。死んだ河童の目。

4.こないだ、最新のことわざ発生の瞬間に立ち会いました

個人的な話なんですが、今、事情があって妻の実家に居候中の身でなおかつ就職活動中で、肩身が狭いんです。

ほんと向こうの両親には頭が上がらない。

なんで、張り切って実家の手伝いをしています。でも、いつも空回りしてばかりなんです。

こないだも、お義母さんから、風呂場の電球を替えてくださいと頼まれたので、電球片手に風呂場に向かったんです。

でも、交換しているときにほんの少し手がつるっと、つるっと滑りました。それで持っていたガラス製の電灯カバーを割ってしまいました。

割れた音を聞いて、お義母さんが駆け付けまして、慌てて片付けを始めました。

僕も手伝いますと言ったのですが、お義母さんの言葉は冷たく、「もう触らないで下さい」と。

あの時のお義母さんの目が忘れられません。淀んで焦点のあっていない瞳。

あの瞬間もことわざの発生の瞬間だったと思うんです。

ことわざは、「死んだ河童の目」